当工房では毎年、その年の干支にテーマを設けて製作します。
2021年の丑は「平穏」、2022年の寅は「騎虎」、そして2023年の卯は「傾聴」です。
ウサギの耳はアンテナの役目をします。
耳がピーンと立っている状態がその時で、何事か!?と一生懸命に状況を把握する。ピーンと耳を立て、身構える仕草を表現しました。
製作のこだわり話をすると、十二支は子から亥で一括りとすれば、
2020年からスタートし、一周をするこの度の十二支は「写実性」を基礎としています。
過去はキャラクターっぽく可愛らしい感じを製作し続けてきたので、
2023年のウサギの耳も、もっと大きく強調すれば可愛いキャラクターが誕生すると想像もできるのですが、写実性を基礎とし製作すると決めたウサギです。
そして、もう1つのこだわりは、
飾り敷台に頼らない自力で立つ置物を作るという事。
自力で立つなんて当たり前、わざに言うべき事でもないのですが、然し
土物や木と違う、竹は中が空洞の筒の形をした植物です。どうしても接点と接点の世界が、頭を悩ませるのです。人形台にボンドでくっつけないと倒れてしまう。
だが、くっつけない挑戦をと、2枚の竹で胴体を作って立つか座るかというデザインに落ち着きました。
しかし同じような姿勢になってしまう..予想もするので、頭をひねり今後もアイデアを出してみようと思って奮闘中。今後も造形の挑戦をしていきます。
昭和61年に越前竹人形の里がオープンし、その時から十二支の製作を続けてきました。
61年の最初に発売された干支が「卯」なんです。
あれから4作目=4週目。36年くらい経過となり、越前竹人形の里にとって「卯」は記念すべき干支なんです。皆様のおかげで続けて来れました。ありがたいです、感謝です。
上の画像は、定番と呼んでいる十二支。
昭和61年の会社設立から作り続けているものです。どこか昭和の民芸品的な感じ、雰囲気があると思いませんか。
令和の時代はSNSが浸透し、この世の中はいろんな情報で溢れています。
誰でも情報を得れる時代でもあるため、自身に必要な情報か、危険性の無い情報かを常に選別し続ける必要があります。
となると日々、人の話やネットの記事に耳を傾けたり情報を収集する「傾聴」力がいっそう必要であると実感します。
ぜひ、新作干支のウサギの仕草をご覧になり、実店舗にもご来店くだされば嬉しく思います。
期間・数量限定発売となりますので、売切れ次第終了です。
年内は、店内の竹細工商品がお得!割引キャンペーン(最大5割引き有)をしております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
定休日:毎週水曜日
営業時間:10:00~15:00