ラベル オーダーメイド の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル オーダーメイド の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2019/11/23

特注オーダーメイド【天照大御神】

こんにちは、越前竹人形の里スタッフです。
天皇皇后両陛下が伊勢神宮に参拝されたお姿は気品に溢れて感動しました。日本の儀式は厳かで本当に素晴らしいです。

お伊勢さんと言えば・・ご紹介する越前竹人形は、天照大神様です。

一番最初にご連絡いただいた時は嬉しいご依頼で心躍る気持ちでしたが、日本の象徴の神である天照大神を竹人形にする。。と思うと恐縮で胸がそわそわざわざわしつつお聞きしたものです。


使用した竹は「真竹(マダケ)」。(鏡の台座のみ煤竹使用)
真竹は古くから日本に自生していたと言われる竹で、祭祀や武具、日用品から食品・包装材とありとあらゆるシーンで非常に幅広く利用されて親しまれている日本竹です。


装身具も人形のサイズに合わせた寸法で全て手作りしました。
もちろん竹を使って、です。


非常に細かく職人泣かせのパーツ部分なのですが、サイズとバランス感は肝です。こんなところでもと思われますがここ、手を抜くと完成後が台無しになります。場合によってはやり直しです。なので、何度でも試作品を作ります。


お顔も何十回、いやそれ以上と検討したでしょうか。。

オーダー竹人形のデザインは、過去に制作したものを原案にしてこちらで提案することがほとんどなのですが今回は、ご依頼者様がご自身なりの天照大御神像を具体的にイメージされておられました。そのイメージをお聞きし、当方でもイメージを膨らませます。


竹筒が材料なので出来る事と出来ない事があり、自立もさせないといけないのでやりたいけど難しいな~ということもしばしばありますが。


越前竹人形の鉄板技法の、長い竹髪。
この技法は工房で日々実作業しておりますのでご興味のある方はぜひ越前竹人形の里でご覧になってください。


ご依頼から約一年、こちらの不手際でお待たせして申し訳ありませんでした。
今年の夏、無事に納品させていただきました。

ご縁をいただき、制作の機会を頂き誠にありがとうございました。
保管後のお困り事はいつでも何年先でもお気軽にご連絡ください。




2018/12/10

特注オーダーメイド【かぐや姫】


こんにちは 越前竹人形の里スタッフです。今日初雪でした。
12月から冬期営業となり、平日と土日祝では営業時間が異なります。
お時間ご確認の上、ご来店くださいますようお願い申し上げます。


さて、特注品の竹人形がようやく完成・納品となりました。

ご依頼は、「越前竹人形の里の黎明館と同じ【香具夜】を、煤竹で」とご希望でした。
香具夜と書いて「かぐや」と読みます。
こちら↓の画像が、黎明展示館に展示中の香具夜人形です。


越前竹人形「香具夜」師田黎明:作

ご希望の竹材は「本煤竹」をご指定です

本煤竹については前のオーダー品「羽衣」の記事にも書きましたが、越前竹人形の里が一番高級品として扱っている竹材です。昨年、ご縁あって滋賀の収集家さんから仕入れることが出来ましたが、本当に在庫数が限られていますので貴重品です。

やはり、美しいです。数百年古民家の天井で経たこの飴色は。
人工の煤竹もあるのですが、天然は格別です。

特筆すべきはロング髪。長さは50cmあります。
竹の節は作品には使いません。つまり、竹髪は節と節の間を使うため節と節の間が50cm以上の竹が必要なのです。この50cm竹を探すのにかなり時間を要しました。




そして、竹割りという技法でこんな感じに仕上げていきます。



この度、全面ガラス張りのショーケースもお誂えして下さいました。
後ろ姿や髪まで360度鑑賞できるのは非常に嬉しく思います。


扇の浮かし彫り。
こちらも竹人形技法、浮かし彫りは竹人形の衣裳にふんだんに施しました。

かぐや姫 扇 瑞雲浮かし彫り 金粉仕上げ

雲の模様は「瑞雲」。
良いことが起こる前兆といわれる瑞祥柄は、着物によく見られる吉祥文様です。瑞祥の種類はいろいろありますが、月に帰るかぐや姫に似合う文様として選びました。

越前竹人形「かぐや姫」オーダー完成

ご希望に適した材料が見つかるまで1~2年のお時間を頂戴しました。
無事に納品できましたが、お待ちいただいて申し訳ありませんでした。でも非常に納得のいく竹人形が完成しました。

ご縁をいただき、制作の機会を頂き誠にありがとうございました。
保管後のお困り事はいつでも何年先でもお気軽にご連絡ください。

2018/09/07

特注品オーダーメイド【羽衣】

こんにちは 越前竹人形の里スタッフです。

今回は特注品、煤竹(ススタケ)で制作です。
オーダーのご依頼をいただいて納品した特注品の越前竹人形がこちら、能の演目「羽衣」です。漁師が天女に恋をして羽衣を隠してしまうお話。美しい天女の舞いはどれほど魅了されるものか、漁師との恋は?と色々想像が楽しい各地で伝説が残っているので親しみを感じる方も多いのではないでしょうか。


厳かな能の世界の天女、ご希望により”煤竹”を使用することにしました。

煤竹とは、茅葺屋根の天井に使われており、囲炉裏の煙に数百年の間燻されて自然と飴色に変化した竹。越前竹人形の里では、竹の種類でNo.1の高級品として利用しています。数が少なくて、将来はどうなるのだろうと心配してしまう。

・・ともかく、言うよりも画像を見て頂きましょう。

かやぶき屋根のお家がこちら。
重要文化財として保護されているお家もある、激減しているので超、貴重な建造物です。


その茅葺屋根の天井が下の画像。
三角屋根部分に竹が使われています。画像の竹はまだ白っぽいですが、この下にある囲炉裏の煙を浴びることによってだんだんと黒くなっていくのです。


囲炉裏の煙によって燻されて変色するのは数年では到底無理なこと。
100~200年以上かかってようやく独特の褐色、飴色になったものが煤竹と呼べることがお分かりでしょうか。

最も、天然煤竹だと分かりやすい見かたこちら、


縛られた縄の痕です。縛られた部分は、煙に当たらないので薄く変色するに留まり、このような模様となります。

羽衣は、衣裳がメインです。縄痕の煤竹の模様を使用することでより楽しく観賞していただける竹人形を目指しました。逆に、縄痕を必要としないデザインの竹人形もあるのでご依頼者様との打ち合わせで決めます。

越前竹人形は、煤竹が一番貴重な材料としています。
それは、戦火を免れて100年以上前から家を支え続けて(見続け)きたもので、材料によっては200~300年前のものもあり、手にするとそれはもう美しくて美しくて奇跡です。ロマンや風格さえ感じる独特の艶と色、割れない耐久性、燻されているので防虫も施された優れた材料です。

煤竹の歴史と能の歴史、そして古くから存在する羽衣伝説。色々と思いを馳せつつ飾り楽しんでいただければ嬉しいの一言です。

ご縁をいただき、制作の機会を頂き誠にありがとうございました。

保管後のお困り事はいつでも何年先でもお気軽にご連絡ください。





2016/12/16

特注オーダーメイド【虚無僧】

こんにちは 越前竹人形の里スタッフです。

越前竹人形の里は、いろいろとオーダーメイドのご依頼を頂きます。
ミラクルと感じる形状や大きいサイズ、想像もしなかった使用目的等々・・・オーダーメイドはワクワクしつつ悩ましい。
でも多くの共通点は”プレゼントしたい人”がいること、”ないから作る”こと。様々な想いと期待いっぱいでご依頼がきます。

さて、ご依頼は虎竹で作る「虚無僧(コムソウ)」でした。
正式には「虎斑竹(トラフダケ)」といいます。


特徴はこの模様。この模様は竹幹に菌が付着してできるもの。菌が模様を作るのですが、この菌の生息地域は極一部、地域限定のためどこでも虎竹が生えるという事はないです。人間が操作して作れる模様ではなく、自然界にお任せして完成する珍しい天然鑑賞竹です。


倉庫に3年以上寝かせてあった虎竹。ツヤツヤしてどっしりと構えたような貫禄もあり美しいです。
ちなみに、特に美しいと言われる虎斑竹は岡山県で、天然記念物に指定されています。天然記念物だから伐採はNG、欲しくても手に入りません。


胴詰めが完了し、さて、次に取り掛かるかという感じのこちらの職人、
師田黎明を師事し竹人形職人になった45年以上の経験ある職人です。


虚無僧といえば、絶対の必需品。尺八と天蓋(テンガイ)です。尺八も細竹を使って作ります。天蓋(テンガイ)は虚無僧が被る笠の名前ですが、編み手さんが高齢化で辞めていきます。人形小物業界も跡継ぎ不足や高齢化が来ております。プロの編み手さんかいなくなりつつあるので悩ましいです、困ります。


完成した「虚無僧」。高さ31cmです。

ご友人へのプレゼント。ご友人は外国の方で日本が好きで尺八を愛し、演奏もする方でその人のためにとお聞きしました。
日本の文化・風俗をこうして人形にして作る側として嬉しいことだと思います。
喜んでいただけるでしょうか。ご依頼ありがとうございました。